ごあいさつ

Greetings

森のライフスタイル研究所は、2003年に設立されたNPO団体です。これまで、植林や間伐などの森づくりプログラムや森林や湖畔での自然体験キャンプ、昆虫採集などたくさんの野外活動に取り組んできました。2014年4月、これまでのノウハウを活かして、母子家庭の子どもたちがより積極的に野外活動に参加できるように支援を始めました。

【野外活動は子どもの成長を促してくれます】
野外活動は、子どもの成長に関して言語能力や認識能力、知能指数が向上するという好影響を与えると言われています。また、野外でのさまざまな体験を通じて新しいことを経験し、それができるようになれば、自信が生まれ、それら経験の蓄積によって、成功や失敗というものが実は自分の努力次第ということに気づいていきます。結果、他人のミスや失敗を理解できる人間性が形成され、豊かな人格を育んでいきます。    

【野外で活動を続けてきたからこそできます】
女性であるお母さん。男性に比べれば体力も少ないですし、野外活動の経験もきっと少ないことと想像されます。国(厚生労働省)は「子育て・生活支援」「就業支援」「養育費確保支援」「経済的支援」の4本柱により母子家庭等へのサポート施策を推進していますが、野外活動とつなぐ支援は含まれていません。わたしたち森のライフスタイル研究所は、これまで植林や間伐などの森づくりプログラムや自然体験キャンプ、昆虫採集など野外での活動を数多く実践してきました。わたしたちだからこそできる、「野外活動を通した支援」があると信じています。

【母子家庭の支援団体と連携します】
森のライフスタイル研究所は、母子家庭の支援を日常的に行っている団体と連携して活動を進めます。お互いの専門性を相互共有していくことで、創意工夫に溢れる活動が実現します。2つの分野の団体が手を取り、支えあいながら、子どもたちが成長していく姿を見守っていきます。


【負の連鎖を断ち切りたい】
子ども時代に野外活動を行った経験が多いほど、学歴や年収が高いことが国立青少年教育振興機構の調査で明らかになっています。母子家庭で育つ子どもたちに野外活動の機会を継続的に提供していくことで、「負の連鎖(=貧困・格差拡大)」を断ち切ることにも貢献していきます。

NPO法人森のライフスタイル研究所
代表理事所長 竹垣英信